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プロローグ
ヒトが生まれた星の名は地球である。
人類史において非常に重要なその事項を、俺が初めて知った日はいつだっただろうか。
少なくとも学級で教わるより前には知っていた。理解はできていなかったとしても、暗記科目における短文のようにその言葉自体がこびりついていた。
人間は差はあれど、自らのルーツを探求したがる生き物であると思う。
百年程度の人生の中で実際にその星を目にすることがなくとも、祖先が生きた星の存在を完全に意識の外へ追いやっている者はいないのではないだろうか。
その地球が、とうとう寿命を迎えるらしい。
度重なる戦争で汚染された星に、もう人間は残っていない。爆発して星屑に成り果てたとしても特段困る者はいないだろう。
ただ終わりを待つだけのその星に__。
俺達は降り立つことを決めた。
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