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「本当に悪いと思うなら早く私以外の専属を付けて下さい。そしたら私のストレスも減ります」 ここで感情的になっても仕方ないと、私は出来る限り冷静に告げた。 「あー…それは無理だな。じゃあ…俺でストレス解消する?」 私の申し出をあっさり打ち消した上に、その物言い。さすがの私も素で返す。 「は?しませんが」 「なんで?誰でもいいんだろ?」 長門さんはニヤニヤとこちらに顔を向けて、グラスを傾けている。 ほんとっっ!この人噂通りのプレーボーイだ。俺が声かけてやってんのに位は思ってるはずだ。 「誰でもいいわけじゃありません。私、後腐れなさそうな人しか選びませんから」 これからも仕事で付き合いのある人となんて冗談じゃないと冷たく言い返す。 なのに、言われた本人は全く引く様子はなかった。 「じゃあ飲み直すくらいいいだろ?」 「嫌です」 「だったら専属の話どうしようかなぁ〜?飲み直すの付き合ってくれたら考えてもいいんだけどなぁ」 長門さんは、空になったグラスをわざとらしく持ち上げて、カラカラと降って見せる。 「…脅しですか?」 思わず眉間に皺を寄せ尋ねる。 「そうそう。脅し。付き合ってくれよな?」 軽いノリで返され、この人に何を言っても無駄だと諦めた。とりあえず私を専属するのだけはどうにか阻止しないと…と思い直す。 「…1杯だけですよ」 「決まり!じゃあ行こうか」 満面の笑みを見せて長門さんは立ち上がる。 本当に…悔しいがこの人…顔はイイ。
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