好きな物は好きで良いと言ってくれたあなたが

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　昨日は遅くまでひろちゃんが部屋に居て、あきちゃんの「サッサとお風呂に入っちゃいなさい」の言葉に慌てて、ひろちゃんと交代でお風呂に入って、朝からの色々で疲れていたのか髪も乾かさないで寝てしまった。

　せっかくあきちゃんにスマホを買ってもらったのに、神前さんに連絡することもなく気がついたら朝だった。
　失敗したと思ったけど後の祭りで、しかもものすごく良く寝てたみたいで目覚めて直ぐに見た時計は七時半を指していた。

　やっぱりまだ味のしない朝ごはんをかき込む勢いで食べて、僅かな余裕をもって家を出る。僅かすぎて、逸る気持ちで走ってしまった。

　ご飯を食べた直後に走るとお腹が痛くなるのは、なんでなのかは知らないけど、ほんのちょっとの距離に息切れするのは運動不足なのは確かで。

　神前さんより先に十字路に着いた僕は、昨日神前さんが言った、トータルとして「もっと大きくなれ」という言葉を理由と共に思い出して、なんで今？と恥ずかしくて喚きたくなるのを抑えながら、違う事を考えようと必死になる。そしてたどり着いたのは『「明日言う」の「明日」は今日なんだけど、その明日はいつなのか。朝？昼？放課後？
　いつでも良いと思うけど、だってそれは今日一日の･･･ほら色々と･･･』とかいう、これまた悶えるような内容で。

　誰に話してるのか、もう頭の中でグルグル回る自分の考えに目眩がする。

　何が何だか、どこをどう間違ったのか。
　恥ずかしい事が次々に頭の中に浮かんでしまって、誰もいないのに あうあう と無駄に動いているんじゃないかと焦る。