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グリグリと髪の毛を掻き回されて、やめてくださいと言う前にチャイムが鳴る。
「そこでイチャついてないで、教室戻れよー」
都合よく通りかかった先生に声をかけられて、慌ててしまう。
イチャイチャとかしてないし、頭に乗った手が大きいなとか思ってない。
「えっと・・・神前さん。僕・・・・・・じゃない、俺もう行きます。手伝ってくれてありがとうございました」
ぺコンと頭を下げて、教室へ戻ろうと立ち上がると神前さんが「昼飯一緒に食おうぜ」と同じように立ち上がり、待ってるからな と肩をパシンと叩いて教室の方へ向かってしまった。
・・・はい とも いやだ とも返事が出来なかった。もう既に三年生の教室近くまで行ってしまった神前さんには断ることができない。
ということは、一緒に食べることは決定なのかな。とりあえず、今のところ一緒に食べる人がいるわけでもないので、昼休みに食堂へ来ていなかったらいつものように一人で食べれば良いか、と授業に遅れないように階段を降りた。
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