0.プロローグ

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0.プロローグ

繁華街から一本奥まった通り。 看板の出ていない階段を降りると、その木の扉は現れる。 まるで童話の中に出てくるような、奥深い森の中の家を思わせるような扉にまでたどり着くと、やっと店の名前が書かれている。 ーーーWell−Made “ウェルメイド” 叔父の経営しているこのバーで、私は週に何度かアルバイトをしていた。 正式な出勤日は決まっていない。 元々長く勤めている男の子がいて、その子が出られないときだけ私にお呼びがかかるから。 だからあの日、私がお店にいたのは神様のーーーーーーそう、舞台の神様のお導きなのかもしれない。
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