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〈着飾っても、どーんと自然体で行こう！〉
スポーティーなサンダルの爪先には彩り。化石になった螺旋のアンモナイトみたいに、マーブル模様な楕円の爪は渦を描いている。足首に"小さな這いずる石"のアンクレット。aapoakはカイナー族の言葉からなる宝石。赤や緑に煌めくイリデッセンスに夢見心地。
「さあ、日が沈む」〈狩りに出かけよう！〉
"龍の皮"とも言われる市松模様の漣痕は、光の加減で透き通るステンドグラスみたい。この石をブラックフット族はiniskimと呼び、「バッファローの石」として知られていて、魔力を持つ護符として信じられていたとか。特にバッファロー狩りを助け、追跡できる距離にいるバッファローを引き寄せるらしい。
この治癒力のある石に私は願掛けをした。エネルギーを得て恋が報われますようにと。日常に揉まれて知らず荒んだ心を癒すのだ。人生を輝かせるのは才能でも努力でもない。突然、華やかに舞い込む運次第だから――。
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