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「……こういうことを言うのは恐縮ですけれども、私のアメリカ心理学学会に行くという名義で予約していたラスベガス旅行はどういった対応をしてくれるのでしょうか。また、古武術を習っていた私の身体的特徴や技術といった部分はどのくらい受け継がれるのでしょうか」
「はい、説明させていただきます……なのでその怖い顔をやめてください……」
「ケースバイケースですね。良い説明をすれば考えます」
「い、一生懸命頑張ります……では、新たな生……すなわち、転生について説明していきたいと思います」
「はい」
良い対応ですね。
「まず、貴方は異世界ーー元の世界とは違う世界に転生していただきます。」
「はい」
「驚かれないのですね」
「はい」
話が逸れそうな所に威圧をすると、自称女神様は涙目になってしまいました。
少し泣かせてしまいましたね。
まあ、私は鬼の心を持っているのでどうでもいいです。
「ううっ……次に貴方は特別な能力を持ちます」
「良いケースバイケースの予感がしますね」
私の顔は今興奮を隠せていないでしょう。
心なしか自称女神様も顔を見てほっとしているような気がします。
「特殊能力は現段階では知ることができません。転生するとき、数ある中からランダムに選ばれるようです」
「なるほど、それは実に面白そうですね。他には何かありますか?」
「他にはですね、身体能力の向上とか……」
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