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第1話 命の価値はケースバイケース
目を覚ますと、森の中でした。
虫や湿気の多い場所が閾値レベルに嫌いな私は、非常に気分を害しました。
辺りを見渡しても木、木、木。
3回言いましたが木。
私がわかるのはただ一つ。
ここでは柔軟な対応が必要であるということ。
それは何故かと言いますと、3つ理由があります。
1つ目、自称女神がおっしゃるにはこの世界には凶暴なモンスターが存在するので気を付けたほうがいいと。
2つ目、現在、そこら中からそのモンスターの声が聞こえていること。
3つ目、巨大な昆虫、それもイモムシ型のモンスターに追いかけられている尖った耳の生き物が目の前から走ってくることですね。
「ああぁあぁあぁああ!!!そこの人助けて!!!」
「ケースバイケースです。あなたは私に何をしてくれますか?」
私は彼女と並走しながら話しかけました。
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