私がイケメン社長の専属秘書?!

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ーーーなんて、身勝手でわがままな話だ。 大体、お金をやるから私にデートしろというの?バカバカしい話だ。狂ってる。 確かに、うちは貧しい。お金は…欲しい。 お父さんの入院費も正直言って毎月きつい。お母さんの稼ぎだけじゃ毎月赤字続きでお金なんかどんなにあっても困らない。 ケースにぎっしり詰められたお金を見た。 ーーーこんな屋敷に住んでるおぼっちゃんにとって、こんなお金は、きっとはした金程度のものなんでしょう。 病院のベッドにいる痩せた父を思い出した。 ーーー馬鹿な仕事だが、たった5回デートすればいいだけなら。 でも……。 この人が恐ろしく手の早い人だったら? ーーーもしかしたら、ゆくゆくは、社長お手つきの女とみんなに噂されてしまうのだろうか。 すみれは今後の展開を想像し身震いした。
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