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瞳を大きく見開いた雷馬。
顔や耳を赤くして、相当怒っている様で髪の毛まで逆立って見える。
「な!何言ってやがる。お前!おさわりだと?
ば、ばかだろ。ありえねえ」
すみれは、その言葉に心底ホッとしていた。
ーーーやっぱり、ありえないよね
だけど、確認しておいて良かった。
社長が私の事をどうこうしたいなんて思うわけないよね。
考え過ぎちゃった。
でも、ほっとしたーーーーー。
ならデートしても大丈夫みたいね。
「ありえねえ。おさわり?そんなのは中年親父がキャバクラで言われる言葉だろが。俺のは」
雷馬は、いつのまにかすみれの隣にすわって、すみれの腰をぐいっと引き寄せた。
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