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すみれは目を見開いて雷馬を見た。
すみれの唇に触れたままの指先は、やがてゆっくりと離れ雷馬の唇に触れた。
それが何を意味する行為なのか、すみれにはさっぱりわからない。
けれど、
すみれはなんとなく恥ずかしくなり赤くなって下を向いた。
「ねえ、やるんだろ?すみれ」
ハスキーボイスが甘く囁く。
やがて熱に浮かされたように身体をふらつかせ、催眠術にかかったようになったすみれは、素直にこくりと頷いてしまっていた。
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