7rules

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薄暗い部屋の中。
遠くで聞こえる水の音。
埃と錆の臭い。
「い……っ。」
口内に傷があるのか、かすかに血の味がする。

目が覚めた場所は見知らぬ部屋。
曖昧な記憶。

(ここはどこだ?)
スーツ姿だが鞄どころか携帯すら見当たらない。
ポケットの中に入っていたのはメモ用紙とボールペンだけ。

(頭が痛い…)
ズキズキする頭をかかえ、ふらつく足で部屋の扉を開けようとした。

ガチャ

扉は所々錆び付いているが、ギーっと音をたてて開いた。