プロローグ

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人で賑わう商店街。その角にひっそりと潜む店がある。 その店の名前は『古波おもひで館』 昔ながらの装いの店で、とても中は賑わっていると思えない。 その店に向かう影が一つ、歩いている。 カラン カラン その人影が店へ入ると、中に座っていた人がふと顔を上げ、こう言った。 「――…いらっしゃいませ。どんな思い出が見たいですか?」
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