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目を開けるとそこには、未羽にとって見慣れた風景が広がっていた。
今も住んでいる、家の前の風景だ。
でもひとつだけ、今とは違うことに気が付いた。
車庫に車が、止まっていることに。
そのことに気が付いた未羽はやっと、今は思い出を見ているということを思い出した。
にわかに信じていなかったので、目の前の光景に驚く。
ぼ~っとしていると、最近聴くことのできなかった、懐かしい声が響いてきた。
「お~い! 未羽も早く来い! 来ないならパパたち先撮っちゃうぞ~」
「パパ! ほんとにパパなの!? あ、ママもいる!」
未羽はお父さんとお母さんの所へ一目散に駆け寄った。
遊びになんていかないでおこう、と言うために。
「パパ~! ママ~!」
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