第5章 真実を知り・・・「そして私は叫んだ」

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『ねぇいっちゃん?今日はお姉ちゃんと一緒に()~ちゃんのお迎えに行かない?』 「うんっ♪いいよぉ♪」 『じゃあ授業終わったら、お姉ちゃんのこと待っててくれる?』 「う~んとねぇ…それじゃあねぇ…鉄棒さんのとこで待ってるね♪」 『分かった♪じゃあ、お姉ちゃんが終わるまでそこで待っててね♪』 「うんっ♪やったぁ♪お姉ちゃんと一緒♪お姉ちゃんと一緒♪」 小学校低学年(小学2年生)のいつかは五時間目の授業が終わると下校となる。片や小学校高学年(小学4年生)の私は6時間目まで授業があるので普段一緒に帰ることはない。 だから、いつも先に下校となるいつかに保育園児である二三(ふみ)のお迎えをお願いしているのだが、歩く速度の所為(せい)なのか私が下校してから家に着くのとほぼ同時くらいにいつかと二三も(うち)に帰ってくることが多い。 けど、今日はちょっと違う。 本当は今日・・・私も5時間目で下校となるのだ。 もしかしたら、普段下校時間の違うお兄さん、お姉さんが帰る姿を見て、いつかは不思議に思うかもしれないが、たぶん・・・問題はないだろうと勝手に決めつけ、私は些細な嘘をついたのだ。 けど、そんな些細な嘘をついた所為(せい)で、私はとんでもない光景を目の当たりにしてしまったんだ・・・。
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