第5章 真実を知り・・・「そして私は叫んだ」

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夕刻━━ 放課後の出来事を小学4年生である子供の私が自分一人で抱え持つには余りにも事が大き過ぎるがために大人である千樹先生に思いきって相談してみることにした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ただいま~♪」 どうやら先生が帰ってきたみたいだ。 『おかえりなさい先生……』 「ただいま一花(いちか)さん♪いつかさんと二三(ふみ)さんは?」 『二人ならもうお布団の中です…』 「ん?一花さん?どうかしましたか?」 『せ、先生……あ、あのね……』 相談しようと思っていたのに、中々上手い言葉が出てこない。 すると先生は何かを悟ったのか私の頭を軽く撫で始める。 「いつかさんの事ですね?」 『!?ど、どうしてそれを……』 「こんな日が……遅かれ早かれ来るのではないかと思っていましたよ…。だから、一花さん。長女である貴女(あなた)にだけは話しておきましょう…」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私は耳を疑わずにはいられなかった。 まさか、お父様とお母様がそんな事を。 そして、差し出された一枚の「写真」。 写し出された両親の顔は・・・まさしく悪魔その物だった。 願うことなら・・・こんなお父様とお母様の諸行を見たくも、聞きたくも、なにしろ知りたくもなかったのに。 だから私は・・・二人の妹が起きてこぬよう、声を圧し殺しながら【叫ぶ】しかなかったんだ・・・。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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