「終章」

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   花火を振り回し    舞い踊る於福    火の粉がおがくずに付着し炎上 時雨「おい!」 於福「(笑う) 口説いたって何も出ないわよ」    上機嫌の於福    火元を全く見ず    聞く耳も持たない 時雨「違う馬鹿!後ろ!後ろ!!」    振り向く於福    炎が次々と燃え移る 於福「げっ!」    吉原大炎上    客、従業員、遊女が外へ避難する 〇荒川の土手 (夜)        多くの人が避難    遠く燃えさかる吉原    幸い被害は周辺のみ    それを見つめる於福 於福「火事と心中は吉原の華ってね。 花火に負けじと美しいなあ」 時雨「そうだね。 って言ってる場合か! 弁償代込み込みで年季100年足しな!」 於福「2120年か~。 どんな風になってるかな 楽しみになってきた よーし頑張るぞ!」 時雨「絶対に返せよ!」          〜完〜
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