登場人物

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登場人物

◯於福(23)遊女 角町にある小見世 「三笠屋」で働く散茶女郎 整った顔に 凜とした佇まい 大人しくしていれば 吉原随一の絶世の遊女。 だが。 自堕落でがめつく ケチな上に 人の金となると 一転、浪費に糸目を付けない。 廓での仕事ぶりも酷い体たらく 自身に架せられた 年季(借金の様な物)は 減る処か増えていく一方。 年季明け(全額返済)まで 通常10年掛かる所 彼女は280年まで膨れあがる。 今となっては開き直り 「天寿を全うする その時まで 吉原で贅沢三昧して 年季を踏み倒す」のが目標。 ◯時雨(30)亡八 三笠屋の主 元は呉服屋で働いていたが。 新しい商売で一山当てようと なけなしの財産を叩いて 現在の見世を買い取る。 良心的な価格設定を売りにしているせいか 毎月カツカツの収支 (遊女の給料は据え置き) できる限りの業務は兼業して 人件費を節約する日々を送る。 そのお陰も有り 「亡八」としては珍しく 遊女、従業員から慕われる。 ◯乙女(25)遊女 三笠屋で働く格子女郎 太夫の居ない三笠屋では 1番の稼ぎ頭 過去に於福に救われたのか 絶対の信頼を寄せる。 ◯お玉(10)禿 三笠屋に来たばかりで 作法を勉強中の身 普段は乙女に付き添う。
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