5人が本棚に入れています
本棚に追加
登場人物
◯於福(23)遊女
角町にある小見世
「三笠屋」で働く散茶女郎
整った顔に
凜とした佇まい
大人しくしていれば
吉原随一の絶世の遊女。
だが。
自堕落でがめつく
ケチな上に
人の金となると
一転、浪費に糸目を付けない。
廓での仕事ぶりも酷い体たらく
自身に架せられた
年季(借金の様な物)は
減る処か増えていく一方。
年季明け(全額返済)まで
通常10年掛かる所
彼女は280年まで膨れあがる。
今となっては開き直り
「天寿を全うする
その時まで
吉原で贅沢三昧して
年季を踏み倒す」のが目標。
◯時雨(30)亡八
三笠屋の主
元は呉服屋で働いていたが。
新しい商売で一山当てようと
なけなしの財産を叩いて
現在の見世を買い取る。
良心的な価格設定を売りにしているせいか
毎月カツカツの収支
(遊女の給料は据え置き)
できる限りの業務は兼業して
人件費を節約する日々を送る。
そのお陰も有り
「亡八」としては珍しく
遊女、従業員から慕われる。
◯乙女(25)遊女
三笠屋で働く格子女郎
太夫の居ない三笠屋では
1番の稼ぎ頭
過去に於福に救われたのか
絶対の信頼を寄せる。
◯お玉(10)禿
三笠屋に来たばかりで
作法を勉強中の身
普段は乙女に付き添う。
最初のコメントを投稿しよう!