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勇者苦渋の決断
分かったなら、
さあ！早く剣を抜け！！！
「ぐぐ」
勇者は逡巡している。
ええい！じれったい！
それ！持っていけ！！
勇者の目の前の剣がブルブルと震え出したかと思うと、ところてんを押し出すようにしてヌルリと岩から飛び出して勇者の前に転がった。
カンカラーン！
涙しながら剣を眺める勇者。
「嫌だ」
勇者は両手を地面につけて泣いた。
勇者の鼻先から涙が伝って落ちている。
「冒険嫌だーーー！」
勇者は天を仰いだ。
その時である。
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