11人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
伝説の剣
・・・・・
選ばれし勇者よ。
その剣を抜くが良い
「!?」
「 誰だ!俺の心の中に話しかけてくるのは!」
勇者は、ある剣の前で狼狽していた。
この村では「世界を救う勇者だけが裏山の岩に刺さる剣を抜く事ができる」と言われていた。
「剣か!剣が俺に直接話しかけているのか」
違う。剣ではない
不穏な空気に同調するように辺りに雨雲が立ち込め、ざわざわと森が騒いでいる。
私は、 魔王だ。
魔王デス・ボイスだー
「!!?」
「魔王デス・ボイスだって!」
「世界を牛耳り、魔界の扉の門番の
あのデス・ボイスなのか!」
・・・・・
如何にも、その通りだ
勇者は混乱した。到底納得できることではなかった。
最初のコメントを投稿しよう!