伝説の剣

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伝説の剣

      ・・・・・ 選ばれし勇者よ。 その剣を抜くが良い 「!?」 「 誰だ!俺の心の中に話しかけてくるのは!」 勇者は、ある剣の前で狼狽していた。 この村では「世界を救う勇者だけが裏山の岩に刺さる剣を抜く事ができる」と言われていた。 「剣か!剣が俺に直接話しかけているのか」       違う。剣ではない 不穏な空気に同調するように辺りに雨雲が立ち込め、ざわざわと森が騒いでいる。       私は、 魔王だ。       魔王デス・ボイスだー 「!!?」 「魔王デス・ボイスだって!」 「世界を牛耳り、魔界の扉の門番の  あのデス・ボイスなのか!」        ・・・・・        如何にも、その通りだ 勇者は混乱した。到底納得できることではなかった。
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