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夕方頃、バイトが終わりロッカーから出ると
角を曲がった先で私は走ってきた田中さんと正面衝突してしまった
その拍子に田中さんのバックから中身が散らばってしまった。
『ごめんなさい。 』
そう言って
慌てた私は急いでバックの中身を回収した。
『 こっちこそごめんね。慌ててたから怪我はない?』
そう言って田中さんもバックの中身を拾い始めた。
最後に廊下の隅に落ちている1個に手を伸ばした時に私は思わず手が止まった。
『これって…… 』
それは女の人用のブランドのイヤリングのプレゼントだった。赤い箱にピンクのラッピング。
袋には有名なブランドの名前が書いてあったのですぐにわかった。これは女の人への……
田中さんは慌てて自分で拾い
『ありがとう。又明日お疲れ様 』
と言って、足早にその場をさってしまった。
私はただその場に立ち尽くすしかなかった。
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