2019.06.22. 蚊に刺されて痒いうちが華の話

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2019.06.22. 蚊に刺されて痒いうちが華の話

生物は色々な毒を持っているものだが、蚊に刺されて痒くなるのは、毒そのものの効力では無く、刺された側のアレルギー反応なのだそうだ。 アレルギーは生まれつきのものもあるが、長い年月で蓄積された結果発症するものも多く、蚊の場合は後者で、だから赤子は蚊に刺されても最初のうちは腫れもせず痒くもならないらしい。 それが年月を経るうちに体が蚊の毒に対する抗体を形成し始め、その抗体がやがて刺された際に過剰反応してしまうアレルギーとして、お馴染みのあの痒みをもたらすようになり、どうにかならんものかと腫れた箇所に爪でバッテンを付けてみたりとかするわけだ。 しかしそれもやがては体の老化により抗体反応が少しずつ鈍り出し、最終的には刺されても痒くも無いし腫れもしなくなるのだとか。 昔キャンプ場で蚊に悩まされた時、管理人の老人が蚊に囲まれながらも平然としていたのを見て、ある種の特殊能力者か変質者の類なのかと眉をひそめたものなのだが、申し訳ない、人間の体の自然な摂理だったのだな(笑 自分は、まだ痒い。 よし、まだ老いてはいない( ーー)゛
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