2019.05.16. 「まず土地を買え」の話

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2019.05.16. 「まず土地を買え」の話

西武グループ創業者・堤康次郎の理念は「まず土地を買え」、その後にそこで何が売れるか決めろ、だったそうで。 物作りや物語作りでも同じなのだと思う。 売れたければ「自分が何を作りたいか」では無く、狙った層が「何を求めているのか」を調べ上げ、求められている物を作って売ればいいだけのこと。 ホリエモンこと堀江貴文も同様のことを言っている。 が、作り手としては悩ましい問題でもある。 客層主体で物を書くということは、自分主体で書きたい人にとっては「自分を捨てろ」ということとほぼ同義とも取れ、しっかりした物を自分一人で作れてしまっている人ほど自分の世界を捨て難いため、売れたい、実力もある、だが相手に合わせることだけができない、という矛盾したジレンマ、もしくは唯我独尊の傲慢の壁の前で、延々と進みあぐねることになる。 だから一人で自分だけの箱庭の中の世界を作り過ぎる前に、直接読み手のリアクションが感じられるこういう恵まれた場で、ちゃんと出された課題に合わせてコンテストに出しまくるのは大事だと思う。 おおよそコンテストの課題はそのまま今現在求められている、出版社が求めている流行り・トレンドであり、そこにしっかりと乗っかれば売れる物を作れる、というガイドラインにもなっているのだし。 どうせなら売れたい( --)゛ できることをできる限りやろう。
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