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だから世界は美しい
ねえ、どうしてぼくだけがこんな目に遭わなきゃいけないの?
ねえ、どうしてぼくだけがこんなに苦しまなきゃいけないの?
こんな世界ならいっそ、もうぼくごと、滅んでしまえばいいのに…
そう願っても願っても朝は来る。
陽は昇って、人々は動き出す。
ぼくの生活とは真反対に。
痛みで夜には眠れないぼくとは真反対に、人々は一日を始める。
ぼくがどんなに泣いて願っても、この世界は廻っていく。
ぼくの存在の矮小さを知らしめるように、太陽と迎合して廻っていく。
これはそんな世界の破滅を願う、ぼくだけのストーリー。
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