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三村が七月の視線を追うように、こちらを見たが、やはり、そのまま行ってしまった。
どうやら彼らの居る空間と、自分の居る空間には隔たりが出来てしまっているらしい。
戻るべきか。
このまま、今、繋がりつつある夜の職員室に行くべきか。
現実の世界も、あちらの世界も気になる。
七月たちは今にも騒動を起こしそうだし――。
まあ、考えたところで、自分でどうにか出来るものでもないか。
そんな迷いがあったせいか。
いつまでも、ふわふわとした世界に身体ごと漂い、どちらにも抜け出せなかった。
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