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写真を見ただけで、そんなことまでわかるのか、とあたしはショックを受けていた。ユカが死んでいることを隠して、呪殺してもらおうと思ったのに。
――と。
突然、斑尾が椅子からとび出すようにして、襲いかかってきた。
あたしは悲鳴をあげ、抵抗したが、カーペットを敷いた床の上に押し倒された。男のゴツゴツした手が遠慮会釈もなくあたしの体をまさぐった。
「いやっ、やめてっ」
叫んだが、斑尾は手を止めない。
やがて、右腕をつかまれた。
「ここかっ」
斑尾の手が、ニットのそでをまくり上げる。
「なにするのっ、放してっ」
ニットの下から、腕にまいた包帯が姿を現した。
斑尾が、あっという間に包帯をはぎ取った。
「いやあっ……」
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