登場人物

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大日本帝国陸軍 1 4ac6e052-c501-4c41-b5dc-dec483b8728d (年齢は1941年当時の年齢、過去の場合は注釈を付けてあります)  [草壁 隆一郎(28)] 図右端  1913(大正2)10月24日生まれ。身長183㎝。  現在の階級は大尉。常に五人の中心、ブレーン(頭脳)として育てられている。自身の表情を操り、普段は顔に一切の表情を出さない。常に沈着冷静で、余程の物事にも動じる事はほぼ無い。義父敬重の亡き今、草壁道場の主であり、草壁家の現当主でもある。  義父である草壁敬重の許には、陸軍入隊時に養子に入っている。因みに敬重は隆一郎の祖父である。草壁家には一人娘の小百合しかおらず、跡取りがいない為、麻生和彦が小百合を娶る際に「最初の子供は草壁家に貰う」と予め敬重と約束をしてあった。そうして生まれた隆一郎は、草壁家の当主となるべく育てられた。陸軍幼年学校時代より、記録が残るもの一切に対して「常に真ん中を狙え」と云いつけられて育っている。従って成績は常に中の上辺りであった。それが彼の実力を示した物で無い事は言うまでもない。本当の彼の実力を知る者達からはあらゆる誘いがあったが、それを全て蹴って義父の部下となった。  英語(クイーンズイングリッシュ)、広東語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、客家語、潮州語、上海語、タガログ語、ヒンディー語、インドネシア語、ハングル語、モンゴル語が使える(三か月香港に居た際、義父に宿題として出されていた)。  書物メインとはいえ、世の中のありとあらゆる事に対して一定の知識がある。やはり本を読んだ程度であるが東洋医学の知識もある。  武術では、成人してからは道場で負けた事が無い(ちなみに道場の門人の三分の二は軍人である)。剣も康介と互角の腕前を持っている。射撃も琳太郎が舌を巻く腕前。  SISのブラックマンは香港時代の恋人。”ヘヴンズゲイト”捜索で出逢ったドイツの青年貴族、アルフレヒド・ハインリヒ・ミュラーと恋に落ちる。先祖返りの所為で見た目が西洋人(ハーフ)っぽい。オスカー・桜井・セラーズ曰く「恐ろしく綺麗な男」だそうである。因みに身長183㎝は、当時の人物にしては背はかなり高い。    [村雨 康介(30)] 図右から二番目  1911(明治44)5月22日生まれ。  階級は中尉。身長182㎝、アルフレヒドに酒の飲み過ぎを指摘されるほどの酒豪。  草壁道場で鍛錬を続ける傍ら、敬重の知己の道場で剣の腕を磨き、免許皆伝を取得した。「型に拘らず、結果に拘れ」と云う草壁道場の教えを守り、一刀流でありながらその剣に型は無い。草壁道場でも剣で彼にかなう猛者は居ない。隆一郎の良き相談役で親友。酒と女が大好き。  普段は根明だが、物事をうじうじ悩む陰気な所も。妻と一歳の娘がいる。一時は思い悩んだ末身を引いたものの、今でも隆一郎の妹の鞠を愛している。幼少時、父が蒸発し母が死んでしまい遂には孤児になった時、草壁家に引き取られた際に生き別れになった妹が一人居る。    [狭間 琳太郎(31)] 図左から二番目  1910(明治43)8月19日生まれ。  階級は中尉。身長は189㎝と、かなり大柄。恐らく彼等が皆高身長なのは、敬重と小百合がたらふく飯を食わせて運動させた所為だろう。  狙撃・精密射撃が得意。  ロシア語・モンゴル語が堪能な為、度々満州北方の潜入調査を命じられてきた。霧島と同じく士官学校で砲兵科を専攻して学んでいた為、隆一郎・康介・仙吉より2年長く在籍していた(砲兵・工兵は歩兵・騎兵より二年長い)。  もう亡くなってはいるが、結核を患っていた戸籍上の妻がいた。母を亡くし、義父に一年間性的虐待をされて以来、同性愛者に。  隆一郎の弟の正隆とは恋人同士。照れたり困ったりすると頭をぼりぼりと掻く癖がある。性格は明るく大雑把。チリチリのくすんだ赤茶色のくせ毛と、顎の無精ひげがトレードマーク。    [霧島 涼二(30)] 図中央  1912(大正元)2月8日生まれ。  階級は少尉。身長176㎝。  英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語が使える。あと、少数民族の言葉を幾つか話せるらしい(日常会話程度)。  爆弾の設置や分解、トラップ作りなどが得意。士官学校で工兵科を専攻していた為、琳太郎と同じく在籍期間が2年長い。幼少期に病床の母親を見捨てて逃げて来た事を、今もどこかで悔やんでいる。  幼い頃から仙吉を弟の様に可愛がり、守って来た。それが恋心だと気付いてからも、ずっと仙吉の傍で彼を見守り続けて来た。正隆に対して仙吉とは別に心に秘めた思いがある。一見明るいが物事を斜に構えて見る癖がある。結構嫉妬深い。    [宇佐 仙吉(28)] 図左端  1913(大正2)6月9日生まれ。  階級は少尉。身長は丁度160㎝。草壁達の中で一番小さい事を何時も気にしている。だが、当時の徴兵令の基準は「身長五尺一寸以上(約154㎝以上)」なので、全く気にする事は無いと思うのだが(周囲が逆に大きすぎるのだ)。マレー語、広東語、ハングル語、英語、ポルトガル語、フランス語が使える。懐剣と云う武器がお気に入り。 元々涼二とは親同士が仲が良かった上、長屋も隣同士だった為、赤ん坊の頃からずっと一緒に育って来た。後に金に困った母から売り飛ばされそうになったのだが、涼二が仙吉を連れ家を出た。暫くの路上生活の後2人を探し出し、引き取ったのが草壁敬重だった。仙吉と涼二は草壁家から士官学校まで卒業させて貰い、そのまま敬重の部下として兵役についた。何だかんだで今も草壁家にちゃっかり居候している。涼二に指摘され、初めて自分が隆一郎が好きだったと知った程の奥手。今は涼二が恋人。自分の仙吉と云う名前が大嫌い。意外と真面目で神経質、結構気が短い。女顔(母親にそっくりらしい)。一仕事終えた後のティータイムが大好き。
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