やりたいことがたくさんある場合

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やりたいことがたくさんある場合

俺はやりたいことはたくさんある。 芸人、ラジオパーソナリティー、映画監督、ミュージシャン、画家、役者、小説家、詩人。 どれか一つに絞らないといけないと思っていた。それでどれに適性があるのか調べた、四柱推命、姓名判断、エゴグラム。 だが、ほとんどは同じ答えが出た。職人気質、アーティスト志向の仕事、新しいアイデアがたくさんある仕事に就いたら成功します。と 私はその結果にうぬぼれていたが、性格的に社会不適合な人がよく出てくる結果という書き込みを見たことがある。私はその書き込みに納得がいった。 職人の人は好き嫌いが激しいがその物事に対しての情熱がすごい人が成れるものなので、常人には理解が出来ない。逆をいえば、何に対しても情熱を注いで無い人にこの結果出てきたら何も才のない、ただただ好き嫌いの激しい社会不適合者となる。実際そうだ。 潜在的社会不適合者というレッテルを自分に貼りながらやりたいことを決められない自分に落胆をしていたが、ネットの海を模索していると、リリーフランキーが悩み相談をしている記事をみつけた。 「役者がやりたいのですが、他の事もやりたくて本当に自分のやりたいことが見つからなくて悩んでいます。」という悩みに対して、リリーフランキーはこう答えていた。 「とりあえず全部やってみるといい。」 「わざわざ一つに絞るのではなくて、全部やってみてそこから合う合わないを振り分けるといい。一つの事だけに絞るとギャップと挫折をしたときに別の可能性を潰れてしまうので、やりたいことはとりあえず全部やって自分の適性を見つけてほしい。」 私はその言葉に衝撃を受けた。一つに絞るという固定概念に気持ちを押しつぶされてたからだ。 たくさんのものを平行してやるとすべて中途半端になってしまう。一つの事を集中してやっている人間のほうが上達も早い。と思っていたが、それは狂人が出来る事だと気づいた。 有名な話でメジャーリーガーのイチロー選手は学生時代、野球の部活が終わってみんな帰った後も素振りを暗くなるまでしていたというエピソードがある。常人にはとても無理な話である、もしできるという人があればその人は常人ではないとここで断言しよう。 やりたいことが見つからない人は、一つの物事に集中してやってきたことのない、もしくは惰性と義務でやっていたことが多いと思うのでとりあえず今実現できるやりたいと思っていることを今すぐにでもやるといいだろう。 私は今それを実行している。結果この作品を書くことになったし、プロセスを楽しんでいる。やりたいことをやると言うことは実際に楽しいのだ。問いたい。楽しいのになんで今すぐやらないのかと。
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