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お昼休みに食堂に行くと、爽やかに手をあげて私を呼ぶ人がいる。
そう、昨日から付き合う事になった坂本健太郎だ。
もう、心の中では呼び捨てだ。
「真由美、遅かったな。こっちに座って。」
「はい。」
健太郎、声がでかい。みんな見てるだろ!
「真由美、唐揚げ一つ貰うね。」
勝手に取らないでよ。
「その代わり、付け合わせの人参あげる。」
いや、いや、嫌いな人参よこすなよ。
一見、ラブラブに見えるかも知れないが、
実際は 冷めている。
「何で、唐揚げ2つ食べるの!」
「あ、俺のコロッケ取るなよ。半分返せよ。」
もう、一緒にご飯は食べない。
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