さようなら

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さようなら

『普通って、君の考えじゃなくてみんなの思ってることだと思うんだ』 「…みんな普通じゃないってぼくに言うんだ。すぐにどこかにいなくなるし、勉強していてもじっとしていられないし、変なことを言うって言ってた。 こころ君と…写真と話したって言ったら、また普通じゃないって言われちゃうよ…」 『普通じゃないってそんなに変なことなのかな?僕は、自分が正しいと思うことをした方がいいと思うんだ。僕は君とおはなしできてとっても嬉しかったよ!』 「嬉しかったの?」 『うん!だから、君のやりたいことをやっていいと思うよ? もし間違ったことをしちゃってもお母さんやお父さんが注意してくれると思うよ!』 「…」 『でも、それは間違ったことをしちゃったからで、君が変だから注意するわけじゃないから大丈夫だよ!』 「わかってる。優しいから…」 『もう大丈夫?』 「うん…」 『そっか… ちょっと寂しいな』 「うん…」 『それじゃあ、さようなら』
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