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ふたりで窓枠に肘をつきながら、外に目を向ける。
廊下側の窓から見えるのは、中庭や校門。
当たり前だけど、反対側になる教室の窓から見えるものとは、景色が違う。
この時間じゃ登校してくる生徒もいないから、朝の賑わいもなく殺風景。
「小雪、ありがとな」
「なにが?」
「朝、美琴が男子に絡まれたんだって?小雪が助けてくれたって、スマホにメッセージ入ってたから」
「あー……、うん……」
美琴、結構すぐに康太に何でも話してるんだな。
そして、美琴のことでお礼を言っちゃったりするんだ。
彼氏っぽい。
……っぽいっていうか、実際そうなんだけど。
美琴を私が助けるなんて当たり前のこと、前だったらお礼なんて言ってこなかったのに。
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