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その意味が分からないほど英語ができないわけがない。
洋画もリスニングの為に見ることがあるから、それがあまり良い言葉でないことは理解るつもりだ。
奏多「…chicken……別にどうとでも?」
正直、あまりいい気はしない。
だけど、それに耐えられないほど俺は喧嘩っ早くはない。
そのくらいスルーできる度量が無ければ生徒会副会長など務まらないし、彼女の隣にいられない。
アレク「分からないな。Rinoの趣味を疑うよ…」
彼女の趣味は悪くないと俺は思う。
むしろ良過ぎるのではないか。
あの大泉グループのやり手実業家の大泉さんのことを趣味が悪いと言うとなると、アレクは一体どういった人なら納得するのだろう。
逆に俺の方がアレクの言っている意味が分からない。
奏多「彼女が決めたことだ。君がとやかく言う必要はないだろ?」
アレク「Ha? 言いたくもなるよ。決まった人がいるって聞いたんだ。だから、どんな凄い人かと……けど……諦めなくて良さそうだ。」
大泉さんを前にして諦めなくて良いだなんてどれだけ自分に自信があるのだろう。
確かに、身長も高いし容姿端麗、コミュ力も高いし、女子にも人気がある。
だけど、あの大泉さんを相手に向かっていけるなど……俺なら恐れ多い……いや、絶対に敵う気がしない。
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