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奏多「聞きたかったのはそれだけかな?ん、これから役員会があるんだ。」
廊下の向こうから一年生たちがやってくるのが見える。
ちょっとした有名人になっている『アレク』。
その人がいるということで、役員も驚いているようだ。
奏多「とにかく、彼女を困らせるようなことはしないでくれないかな。彼女はうちの学校の為に頑張ってくれている。彼女の手を煩わすようなことを俺は望まない。」
明日は総会。
俺たち生徒会にとって大きな仕事をする日となる。
それでなくても今日は朝から何か様子が変なのだ。
彼女にとって苦手なアレクのことで頭を悩まさすわけにはいかない。
アレク「…分かったよ。俺もRinoを困らすつもりなんてないよ。ん、聞いてるから。父親のことを伏せてるってことも。まぁ、隠す必要があるのかって俺は思うけど……ん、言わない。けど……」
そう言って俺に向き直ると。
アレク「俺は彼女を諦めないから……必ず君からRinoを奪ってみせるよ。」
奏多「…えっ……!!?」
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