declaration

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河合先生はその瞬間、顔色を変えた。 俺はこの後、アレクに誤解を解きにいかなければならない。 体育館の外から中を見れば、バスケ部がダウンしているのが見える。 ゆっくり話している場合ではない。 河合「…なんだ……それ?」 だが、そこには思っていた反応と違った河合先生がいた。 河合「さすがにそれは言わねーな。俺も言って良いことと悪いことの判断はするからな。」 その反応はどう見ても嘘のようには思えない。 だとすれば、一体誰から聞いたのか。 奏多「…そう……ですか。」 河合「ん?誰か口にしてたか?」 いつもとは違って真剣な表情の先生。 先生は大泉さんとも繋がっているし、ここは相談してみるのが良いかもしれない。 奏多「実は転校生のアレクから……」 俺は昼休みにアレクと話したことを河合先生に説明した。 河合「なるほどな。ん、確かに、会長の親はバカ親だからなぁ……言わないだろうなぁ。けど、だからって俺だって言わねーよ。おまえ、俺を舐め過ぎてるだろ?!」 奏多「…すみません。けど、思い当たる人がいなくて……」 その時だった。 河合「ん、分かった。なら俺が聞き出してやるよ。」 奏多「は?!」
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