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河合「…マジか……ハハッ…」
俺をライバル視するようなその瞳がそこにはある。
やはり誤解されている。
先生は笑っているが笑い事ではない。
河合「…なるほどね。ありゃ本気だな。まぁ、けどご愁傷様だけどな。」
それは大泉さんがどれだけ凄い人かということを理解しているからこその発言。
河合「明日明後日のうちには誤解解けるだろうけど相手知ったらどう思うだろうなぁ……ハハッ…」
梨乃の相手が俺ではない違う人だと話せば確実に俺への誤解は解けるだろう。
だが、大泉さんが相手だと知れば…?
まぁ、後のことは任せれば良い。
いずれにしても俺の出る幕は無さそうだ。
問題は解決に向かった。
と思いきや、河合から気になる発言が飛び出た。
河合「しっかし、会長、やっぱ早めに帰ったんだな?まぁ、早めに帰れとは言っていたんだけど、ちゃんと聞くとか……ん、可愛いトコあんだよな…ククッ…」
!?
一体何のことを言っているのだろう。
先生は彼女が帰った理由を知っているようだ。
俺の知らない何かがそこにあるような感じがする。
もしかすると……今日、梨乃の様子が変だった理由が分かるかもしれない?
詮索するのは良くないことかもしれない。
だけど、気になった。
奏多「そうですよね。やっぱり早めに帰った方が良かったですよね。」
言葉で誘えば、簡単に先生はのってきた。
そして次の瞬間、更に衝撃の事実を口にして――
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