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梨乃「…あぁ……これはそういう意味なんだ……ということは…」
部屋に入ってフランス語と向き合っていた私。
語学を得意とする私としたらその時間はとても有意義で楽しい。
梨乃「…なるほどね。だからそうなるんだ。」
ようやく理解できた内容に頷いていると後方からフッと手が伸びてきた。
梨乃「…っ……ひゃっ…」
囲うその手は私の知る人のもの。
祐「…もうそろそろキリがいい頃?」
いつの間に彼は部屋に来ていたのだろう。
梨乃「…ぁ…え……ゆうちゃん?いつから?」
祐「…15分くらい前からかな。やっぱり気づいてなかったんだね…クスッ…」
まさかそんなにも前から彼が傍にいただなんて思いもしなかった。
祐「まったくヒドいなぁ……俺に気づかないくらい夢中になっちゃってさぁ。」
気づけば彼は私の耳を甘噛みしている。
梨乃「…ぁ…っ…んんっ…」
祐「…ようやく会えたと思ったら梨乃は俺を放ってさ……」
梨乃「…ぁ…違うの。ゆうちゃん電話してたみたいだから、邪魔になったらいけないかなって…」
祐「…そんなわけないだろ。俺はこんなにも梨乃に飢えてたってのにさ…」
彼が私のパジャマのボタンを外しその中へと手を忍ばせてくる。
梨乃「…ぁ……ゆうちゃ…」
パジャマをずらすと彼は甘噛みしていたその唇を肩へと滑らせた。
祐「…消えてる……」
痛みをともなう甘いキスを彼は次々と降らせてくる。
祐「またマーキングしておかないとな……クスッ…」
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