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ママの驚きは尋常ではなかった。
愛梨「嘘でしょ……ママ……もうてっきり……そ…そう…なのね……っ…」
今にも過呼吸になるのではと思うくらいに息もままならない状態。
逆に心配だ。
梨乃「…大丈夫?ママ?」
愛梨「…はっ……だ……大丈夫よ、うん……そ…そっかぁ……っ…」
やはり車を停車して話をして正解だった。
ママは胸に手を押し当て、自身を落ちつけようと必死だ。
これではどちらが相談を持ち掛けたのか分からないような感じになってしまっている。
愛梨「…ぁ……あぁ……だから気を失って……あ……そうね……確か『祐の』って……ぁ……そっか……梨乃痛かったね……」
これは相談する人を間違ったのかもしれない。
いくら出産経験のある母親だからといっても、考えてみればママはちょっと抜けているわけで――
梨乃「…ん、あの……ゆうちゃんは大事にしてくれていたんだけど……それじゃ申し訳ないなって……」
愛梨「…我慢したんだ……で……え?でも……出血ってそんな続くものじゃ…」
梨乃「だから何かマズいのかなって……」
もし、再起不能になってしまったら私はもうゆうちゃんと交わることができない。
彼を満足できない女になるなんて嫌だ。
梨乃「…ママ……出血って止められるの?これじゃゆうちゃんと私もう……ねぇ、どうしたらいい?」
愛梨「…梨乃……」
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