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こんな風に私たちの関係を嬉しいと思ってくれる人がいる。
その事実に驚いた。
まさか認めてくれる人がいるなんて。
梨乃「そんな風に言ってくれる人がいて嬉しいです。」
この年の差をまるで犯罪かのように指摘したアレク。
そしてつい最近まで私たちがこうなることを認めてくれようとしなかったパパ。
どうしてそんな風に思ってもらえるのか不思議だった。
根本「あ、もしかして年齢差とか気にしてる?」
梨乃「はい……驚かれることもあるし、批判されたりも…」
根本「まぁ……その人達、案外古い考えなのね。今どきそんな年齢差の夫婦なんてたくさんいるでしょう?それに私たちよりもっと上の人だってそんな年齢差の夫婦なんていくらでもいたのにね。」
そう言って根本さんは呆れたような顔。
根本「ふふ……気にされなくてもいいかと思いますよ。年とってしまえばみんな年齢なんて分からなくなるでしょう?それに今だって年齢不詳の人なんていくらでもいる。ほら、祐さんも若く見えるでしょう?」
ゆうちゃんは年齢より本当に若く見える。
生まれてからこれまで彼を見てきたけど、あまり年をとった感じがしない。
もちろん、年を重ねるごとに貫禄や大人の色気も増してきたけど、パパや他の同年代と比べると断然若く見える。
梨乃「そうですね。彼…凄く若いです。でも、やっぱり端から見たら年の差を感じるのかも……親子みたいって……」
根本「…ふふ……お二人、昔からお似合いでしたよ?」
梨乃「…え……昔からって子供の頃ですか?」
根本「えぇ。お二人が一緒にいると何かしっくりくるというか。それに……祐さん、梨乃さんが生まれてから凄く表情が豊かになったんですよ。きっと梨乃さんが祐さんに影響をもたらした結果でしょう。本当に……今凄く幸せそうで。ふふ……でも、随分甘やかしてそうですけど……」
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