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HRの終了のチャイムが鳴るとともに梨乃が立ち上がった。
と同時に転校生もすぐさま動きだす。
アレックス「Ri……」
その言葉を遮るように女子たちがワラワラと転校生の元へと集まりだす。
それによって梨乃に近づくことをうまく阻止することとなった。
梨乃のことを気にしながらも女子たちの対応をしていく転校生アレックス。
彼女との関係を聞かれたようだが、うまくかわしたようだ。
この感じだと彼女が困るようなことは今すぐ口にしないような気がする。
そう悟った俺はその間に梨乃を追いかける。
この時間からだと生徒会室では一限に間に合わない。
こういった時、彼女と待ち合わせる場所は近くの空教室と決まっている。
俺は廊下を出ると彼女がいるだろうその教室へ向かった。
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