待ち焦がれた瞬間

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生徒会室を出て向かうは自転車置き場。 いつもなら体育館へと足を運ぶのだが今日は厳しい時間帯。 奏多「間に合った!梨乃、一緒に帰ろう!」 急いで家路を急ぐ私の元へ駆けてきたのは奏多。 部を終わらせるには少し早い時間帯。 梨乃「え?どうしたの?何かあるの?」 奏多「ん、理由は後で話すよ。」 そういって奏多もまた急いで自転車の籠に荷物を積み込む。 奏多「さ、行こう!」 そこには何故か期待に胸を膨らませたような雰囲気。 足取りはかなり軽い。 ガシャンと音を立て自転車のスタンドを外すと奏多は先を行く。 奏多「梨乃!急ごう?」 梨乃「…あ……うん。」 運動場の照明が次々とついていく。 その光景を見ながら、私たちは学校を後にした。
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