34人が本棚に入れています
本棚に追加
/321ページ
生徒会室を出て向かうは自転車置き場。
いつもなら体育館へと足を運ぶのだが今日は厳しい時間帯。
奏多「間に合った!梨乃、一緒に帰ろう!」
急いで家路を急ぐ私の元へ駆けてきたのは奏多。
部を終わらせるには少し早い時間帯。
梨乃「え?どうしたの?何かあるの?」
奏多「ん、理由は後で話すよ。」
そういって奏多もまた急いで自転車の籠に荷物を積み込む。
奏多「さ、行こう!」
そこには何故か期待に胸を膨らませたような雰囲気。
足取りはかなり軽い。
ガシャンと音を立て自転車のスタンドを外すと奏多は先を行く。
奏多「梨乃!急ごう?」
梨乃「…あ……うん。」
運動場の照明が次々とついていく。
その光景を見ながら、私たちは学校を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!