忌まわしき思い出

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何が違うのだろう。 もっと驚いた反応をして欲しかったのだろうか。 だけど、おもちゃのクモ程度でそこまで私は反応できない。 アレク「Why? What is the difference……Rino!?」 どうしてだ?何が違うんだ? そう言われても理解できない。 何が何だか分からないでいるその時だった。 出発の時間になったのだろう。 ママが私の元へとやってきた。 ママがアレクに挨拶をしている間、アレクは何か言いたげな目で私を見つめていた。 そして、去り際、彼が言ったセリフ――― アレク「I will never give up…」 諦めない? 何を諦めないのか。 やはり理解不能。 その意味が分からないまま、私は日本へ帰国した。
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