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昼休み―――…
俺はアレクとともに渡り廊下を歩いていた。
アレク「なるほどね。こっちの校舎はこんな風になっているんだね。」
朝、担任に世話係を頼まれたことを理由に俺は校舎を案内していた。
転校初日から女子生徒に囲われているアレク。
そのアレク一人を引っ張りだすのは大変だった。
しかし、俺と梨乃との親密さが気になっていたのだろう。
うまくアレクが女子生徒を宥め、アレクは俺とともに来てくれた。
廊下を歩いていてもそのアレクの容貌から皆が振り返る。
副会長の俺もそれなりに知名度がある。
その俺が一際目立つアレクと歩いていると目立って仕方がない。
できるだけ、生徒の少ない廊下を選びながら俺は生徒会室へと向かう。
もちろん自然な感じで校舎内を案内しながら。
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