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彼女のその言葉にアレクの表情が凍り付いた。
更に彼女は続ける。
梨乃「はっきり言わせてもらう。私、貴方とはもう関わりたくないの。」
そんな言葉を浴びせられたら俺なら立ち直れない。
そして冷ややかなその目が部外者の俺をもゾクリとさせる。
梨乃「あの頃はパパとアレクのパパがチームメートだったから仕方なく。でも、もう私とアレクは何の関係もないの。パパとアレクのパパが仲良しでもね。私に構わないで。」
こうもはっきり言われたら普通の男なら引き下がるだろう。
ところが、アレクはそうではなかった。
その表情を一変させるとアレクは彼女に近づいていく。
アレク「相変わらずだね。そういうところが君の魅力だよ。そして僕もそういう君が好きだ。変わってなくて良かったよ。」
この男はどれだけ打たれ強いのだろう。
いや、もしかしてドMなのか。
というか、今サラッと梨乃に告白したような気がしたのは気のせいか。
梨乃「…好きって……何言ってるの?クレイジーな人ね。」
アレク「クレイジー?そうだね。そうかもしれない。僕は君にクレイジーなのかもしれない。」
そして更に彼女へと一歩近づくと彼女のその腰に手を添え、彼女を見つめ、
アレク「…Rino……missed you……」
…ドンッ……
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