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瞬時に彼女がアレクを突き飛ばした。
梨乃「Are you kidding me!?」
俺が止めにかかる必要もなく、彼女はアレクを思いっきり拒んだ。
ロスにいた時からアレクには毎日のように悪戯をされてきたという彼女。
それは人間不信にも陥るほどだったという。
その男とようやく離れられたはずだった。
それなのにまたその男が現れた。
梨乃にとったらたまったもんじゃない。
アレク「ふざけてなんかいないんだけどな。僕はRinoに逢いたかった。」
梨乃「冗談言わないで。あれだけ私にあんな……またあの時みたいに…」
アレク「悪かったよ。あんな子供じみたことして……でもそうでもしないとRinoは僕の方を向いてくれない…」
もしかして―――…
このアレクという男は好きな子を苛めてしまうといった典型的なタイプか。
さすがに梨乃もアレクの気持ちに気づいたのか黙ってしまった。
アレク「…君が帰国して気づいたよ。ずっとRinoが好きだったってことに。だから……謝りにきた。Sorry……」
そんなアレクを梨乃はジッと見つめていた。
そして、
梨乃「…それで、いつまでここに?」
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