fib

3/8

34人が本棚に入れています
本棚に追加
/321ページ
梨乃「同じクラスなだけだよ。」 私は即答していた。 絶対に、あの天敵『アレク』との関係など知られてはいけない。 麗華「そうなんですね。あ、他の人にしたのかな。あ…あれ?河合先生……」 麗華の目線を追うと、そこには河合がいた。 河合は私たちのいる体育館の反対側にいる。 見れば河合は『ちょっとこい』と言わんばかりに手招きをしている!? 麗華「先輩、呼ばれてますね……」 普通なら今の時間帯は陸上部の練習で運動場にいるはずの河合。 良からぬことが起こる気配――… 梨乃「…ごめん。麗華。ちょっと行ってくるよ。」 麗華「分かりました。先輩たちには伝えておきます。」 河合が教官室の方へ『こい』と指さす。 逃げられそうもない。 仕方なく、私は指示されるがまま教官室へと向かった。 教官室へ行くと他の教師陣は出払っていた。 教官室の奥にある部屋のドアが少し開いてある。 河合がいるのはそこで間違いない。 そのままその部屋へ足を向ければ、河合の声が聴こえてくる。 河合「こっちだ。入ってこい。」 言われるままその部屋へと足を踏み入れると、そこには驚くべき人がいた。
/321ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加