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愛斗の部屋へ行くと愛斗は既にベッドに潜り込んでいた。
愛斗「あ、電気消してくれる?すぐに寝るから…」
いつの間に電気を消して眠れるようになったのだろう。
ほんの数か月前までは電気をつけたままでなければ怖くて眠れなかったはずなのに。
梨乃「分かった。ん、消すよ?じゃ、私、帰るから。明日、マイクと楽しんで?」
すると愛斗から思わぬ言葉は飛んできた。
愛斗「お姉ちゃんも祐さんと楽しんで?きっと祐さん、もう待ってるよね。気をつけて帰って。」
愛斗にとってゆうちゃんは凄く尊敬する人だ。
そしてそんな彼が私の伴侶となることを喜んでくれている。
梨乃「大丈夫。歩いてすぐだし。じゃ、おやすみ……」
そっとそのドアを閉めると私は自分の部屋へと向かう。
部屋に入ると時計はもう21時を廻っている。
(……早く戻らなきゃっ……)
いくらなんでもこんな時間まで仕事をしてはいないだろう。
私は椅子に置いてあった荷物を手早く纏めると手にした。
(……忘れ物……ないよね?ん……よし戻ろう!)
と、その瞬間だった。
アレク「…へぇ……これが梨乃の部屋か……」
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