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太腿にあたる『彼』にそっと触れるとそれはやはり熱を帯びていた。
祐「…っ……梨乃…?」
梨乃「…ゆうちゃん………入れて?」
もう大人の男をこんな風に我慢させてはいけない。
それに彼に我慢させていることが私には申し訳なくて仕方がない。
こんなんじゃ、彼の『婚約者』だなんて言えるだろうか。
夜の生活もまともにできないのに彼の伴侶など務まるはずがない。
今日こそは……そんな思いで口にした言葉だった。
それなのに――…
祐「…ありがとう……梨乃。でも、そんなに無理しなくていい。ん、俺はこれで十分満足してるんだ。だから……うっ…」
そんなはずはない。
現に彼の『彼』はこんなにも反応している。
軽く手を動かしただけなのに、彼の『モノ』がぐんっと動いた。
この状態は『彼』は満足などしていない証拠だ。
梨乃「…嘘つかないで……ゆうちゃんの……こんなになってるのに……」
更にソレを握り締めるようにして上下に動かせば、彼が余裕のない表情を見せる。
祐「…梨乃…っ…俺はただ梨乃を大事にしたいだけなんだ。…だから……うっ……ちょ……ダメだって……」
彼は私の動かす手を阻む。
そしてチカラ任せにそのまま私をシーツへと縫い付けた。
祐「…まったく……そんなことどこで覚えてきたんだ?困った子だな……」
まるで誤魔化すかのように苦笑いしながら彼が私に唇を重ねる。
梨乃「…っ…ハァ……ゆ……んっ……ちゃ……」
言葉を発しようとするけれど、絶妙なタイミングで塞がれ、最小限の息しかさせてもらえない。
ゆうちゃんは……なんて悪い大人なのだろう。
こんな風に私を子供扱いしてねじ伏せるなんて――
長いキスが終わると言葉も発せないほどに息が上がってしまっていた。
その間に彼がいつものように私の股に『彼』を挟み始めて―――
梨乃「…ゃ……やだっ……」
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