待ち焦がれた瞬間

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祐「…フッ……相変わらずだな。ハハッ…」 後ろ髪を引かれるようにママに手を引っ張られていくパパを見ながらゆうちゃんが笑った。 祐「あぁ、小笠原、お疲れさま。例の件、後は頼むよ。」 小笠原「承知いたしました。では、私はこれで…」 いつもながら執事の小笠原さんは紳士的な振る舞い。 ゆうちゃんに挨拶をするとその視線を私に移し笑みを浮かべ運転席へ乗り込むと去っていく。 そんな姿を見つめているとゆうちゃんが私の腰に手を回した。 見上げるとそこには愛おしそうに私を見つめる彼の瞳。 祐「さ、俺たちも部屋へ行こう?待ちわびたよ…クスッ…」 その笑みは一体何を意味しているのか。 キラリと一瞬光ったその瞳は意味深。 その瞬間はもうすぐなのか。 一気に襲ってきた緊張感を感じながら私は彼とともにマンションの中へと入っていくのだった。
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