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痛みに堪えながら西門を目指す━━━
まだ人通りの少ない時間帯。
SPはどこかに控えてはいるだろうが、近くには人はいなさそうだ。
梨乃「…ったた……」
声に出してしまいえば、少しは痛みを散らせるものだ。
もうすぐ校内に入る。
入ってしまえば、その痛みを散らす言葉を発せなくなる。
この際だからそれまでに言えるだけ言っておこう。
梨乃「…ったぁ……あー…痛い……」
明日は総会がある。
総会で私は全校生徒の前に立つことになる。
この痛み、明日には引いているのだろうか。
今日の痛みがマックスなら明日には落ち着くが、悪化すれば明日はもっとサイアクな状態で総会をやらなければならない。
梨乃「…痛いよ……お願いだから早く治って…」
と、その瞬間だった。
『な～に一人でブツブツ言ってんだ！？』
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