Misunderstanding

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河合との話は中断。 私は体育館の外にいた奏多とともに生徒会室へ向かった。 河合のくれた薬のお陰で、心配していた階段も問題なく上がれる。 (…ん……大丈夫……) いつもどおりに過ごせることがこんなにも嬉しいなんて。 当たり前の日常を噛み締めていると奏多がフッと笑った。 奏多「…なんかいいことあった?」 少し気が抜けていたのだろうか。 安心感が外に漏れてしまっていたようだ。 梨乃「…ううん、別に。あ、そうだ。明日のことだけど……」 奏多は親友である。 だからといって、全て包み隠さずというわけにはいかない。 うまく話を逸らせば、彼もまたそれ以上踏み込まないでくれた。 奏多「ん……もしかして明日の進行……」 明日は総会。 進行は奏多の予定だった。 だけど、次の役員を育てるということも考えれば、思い切って一年を起用してみるのもいいのでは……ということになり――― 梨乃「うん、やってみよう。で、奏多には私のサポートについてもらって……あ、書類纏めてきたから……」 生徒会室へ着くと私と奏多は明日の総会について細かく詰めるのだった。
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